HYA-WAVE は、音声ファイル(MP3, WAV, M4A, …)の波形編集ができる無料 オンライン オーディオエディタです。
パソコンのマイクから録音することもでき、編集機能つきのオンラインレコーダーとしても使えます。
2018年5月現在、HYA-WAVE はスマホ非対応。パソコンのWebブラウザで使ってください。
音声ファイル(MP3, WAV, M4A, …)の読み込み
HYA-WAVEにアクセスした直後は、以下の画面が表示されます。
まずはHYA-WAVEに編集したい音声ファイルを読み込みます。
「Drop a sound file here or RECORD a new sample」欄にMP3などの音声ファイルをドラッグ&ドロップすると、ドラッグ&ドロップした音声ファイルをHYA-WAVEに読み込むことができます。読み込み後は以下のように波形が表示されます。
読み込めるファイルは特に記載されていないのですが、私が試してみたところ、MP3, WAV, M4A, M4R, OGG 形式は読み込めました。FLAC, MP2, AMR は読み込めませんでした。
マイクでの録音も可能
以下の画面では音声ファイルを読み込む以外にも、マイクからの録音も可能です。
この画面で「RECORD」またはマイクアイコンをクリックすると以下のような画面が表示されます。この画面で「START RECORDING」をクリックするとパソコンのマイクから録音することができます。
録音を開始すると以下の画面となります。録音を停止するには「STOP AND CLOSE」をクリックしてください。この画面が閉じられ、録音した音声の波形が表示されます。
波形の編集
MP3, WAV, M4Aなどの音声ファイルを読み込むかマイクでの録音が完了すると、以下のように波形が表示されます。
波形欄上部のアイコンを使って、波形のズームや編集を行うことができます。
選択
コピーやカットなどの波形の編集を行うには、編集したい部分を選択する必要があります。
波形の任意の部分をドラッグすると、ドラッグした範囲を選択することができます。選択した範囲はピンクになります。
波形の任意の箇所をクリックすると選択が解除されます。
ズーム
読み込んだ音源が長い場合など、波形欄に波形全体を表示すると細かい編集がしにくくなります。波形の特定部分をズーム(拡大)すれば、より作業がしやすくなります。
波形の下部のバーは波形全体を表しており、ピンクの部分が現在拡大表示されている部分となります。
バーのピンクの部分(現在の表示範囲)をドラッグすると表示範囲を移動することができます。マウスホイールによって表示範囲を拡大/縮小することもできます。
また、以下のアイコンをクリックするとズーム範囲を変更することができます。
編集
以下のアイコンを使用して、波形を編集することができます。
再生
以下のアイコンを使用して、編集した波形を再生して聴くことができます。
編集の取り消し/やり直し
以下のアイコンを使用すると、編集の状態を取り消し/やり直しすることができます。
キーボードショートカット
HYA-WAVEではキーボードから操作を実行することも可能です。
Webサイト左上のロゴの右側にある「?(ハテナ)」アイコンをクリックするとキーボードショートカットの一覧を確認することができます。
HYA-WAVEには以下のキーボードショートカットが用意されています。
多彩なエフェクト
HYA-WAVEには、18種のエフェクトが用意されており、追加費用等の必要なく無料で使う事ができます。
エフェクトの選択
エフェクトを適用するには画面右上の緑のアイコンをクリックしてください。
以下の画面が表示されたら、希望のエフェクトを選択してください。選択したエフェクトのパラメータがメイン画面下段の「FX Area」に表示されます。
エフェクトパラメータの調整と確認
エフェクトを選択すると選択したエフェクトが「Fx Area」欄に表示され、パラメータを調整することができます。
「FX Area」右下の「PRELISTEN」をクリックすると、エフェクトを適用した状態の音を聴くことができます。「PRELISTEN」しただけでは、元の波形は変更されません。
エフェクトの適用
「FX Area」の「APPLY」をクリックすると、現在の設定のエフェクトが波形に適用されます。
「Apply to selection」にチェックを入れていない場合、エフェクトは波形全体に適用されます。
「Apply to selection」にチェックを入れた場合、波形の選択部分のみにエフェクトを適用することができます。
エフェクト適用後、他のエフェクトを選択し適用すれば、複数のエフェクトを重ねて適用することができます。
間違ってエフェクトを適用してしまった場合は、波形欄の「Undo」(左の矢印)で元の状態に戻すことができます。
搭載エフェクト一覧
HYA-WAVEには以下のエフェクトが搭載されています。各エフェクトでは以下のパラメータが用意されています。
Allpass Filter
双2次オールパスフィルター
Amplify
アンプリファー
Bandpass Filter
双2次バンドパスフィルター
Bit Crusher
ビットクラッシャー 4〜16ビット
Feedback Delay
フィードバックディレイ
Highpass Filter
双2次ハイパスフィルター
Highshelf Filter
双2次ハイシェルフフィルター
Reverse
波形の反転(パラメーターはありません。)
Linear Fade
リニアフェードイン/アウト
Lowpass Filter
双2次ローパスフィルター
Lowshelf Filter
双2次ローシェルフフィルター
Mini Moog Filter
モーグフィルター
Compressor
ダイナミクスコンプレッサー
Notch Filter
双2次ノッチフィルター
Overdrive
オーバードライブ
Peak Normalization
ピークレベルを調整可能なピークノーマライザー
Peaking Filter
双2次ピーキングフィルター
Simple Wave Shaper
クリッピング無しのディストーション
WAV形式で書き出し
編集した音源は、WAV形式のファイルとして、パソコン上に保存することができます。
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音源を保存するにはWebサイト上部の保存(ディスク)アイコンをクリックしてください。
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表示された以下の画面の「File Name」欄で出力ファイルのファイル名を編集し、「DOWNLOAD」ボタンをクリックしてください。
WAVファイルがパソコン上にダウンロードされます。
HYA-WAVEを使ってみて
MP3 や WAV などの音声ファイルを読み込んで編集するには機能的にものたりないものの、デモ音源やライブ音源などの不要部分削除などの用途でたまに使ってます。エフェクトも数があるので作曲のアイデアなどを簡易的に整理するには有効かも。
マイクで録音した音源を直接(他のソフトを介さず)編集できるのは便利ですね。